キッチーkobayasiの本当に大事じゃない話

ひょんな事から飲食の世界に飛び込み、今も料理人を続けています。

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ラスコー展『クロマニョン人が残した洞窟壁画』を観てきた

   

どうもキッチーです。

いやぁ、まさか11月に都内で雪が降るなんて驚きでしたね。そんな中昨夜深夜までサービス残業をしていた私は、頑張って早起きしてお出かけしてきました。
今回のお題は上野公園の国立科学博物館で現在行われている、ラスコーの壁画展です。
ラスコー洞窟はフランス南西部のヴェゼール渓谷にある洞窟で、そこに今からおよそ2万年前にクロマニョン人によって書かれた壁画が残されています。1940年に飼い犬を探していた少年4人が偶然この壁画を発見した話は有名です。この洞窟自体は、現在入る事は出来ませんが、すぐ近くに11年かけて全く同じ様に再現された洞窟壁画が公開されています。
私は過去近くの都市ペリグーに行った事もあったので、この洞窟壁画も見に行こうと思えば見に行けたのですが、正直アクセスが悪く、当時車の免許は持っていましたが、国際免許は取得していなかった為、タクシー代等を考え、結局見に行く事はありませんでした。今考えれば勿体ない事をしました。

ですが今回フランス政府公認の元、3次元レーザースキャンを行い、アーティストが膨大な時間を費やして、手作業に依り1ミリ以下の精度で実物大の洞窟壁画が再現されました(正し壁画が再現されているのは200mある全体の極々一部です)。さらに日本独自のコンテンツも加えられた展覧会が上野で開催されているとの事で、何とか時間を作って見に行く事が出来ました。
クロマニョン人とはホモ・サピエンスであり、我々人類の直接の祖先とされています。勿論今は絶滅してしまった種です。
勘違いしないで頂きたいのは、例えば我々人類の1つ前、ドイツのネアンデル渓谷(タール)で発見されたホモ・ネアンデルターレンシスは我々とは別の種です。我々より先にアフリカを出て、世界に広がり進化を遂げた人類は数多くいますが、ネアンデルタール人はヨーロッパを中心に広がり、高度な石器を作り、日常的に火を使い、脳容量は我々ホモ・サピエンスよりも大きかったとされています。しかし骨格の研究から発声できる音が我々よりも少なく、コミュニケーション能力は劣っていたのではないかとされています。そして遺骨と共に複数の花の花粉や種の化石も見つかり、遺体に献花していたのではないかという研究もなされていますが、これには否定的な見解もあります(遺体を埋葬していたのは事実です)。その後出エジプトをしたホモ・サピエンスに住む場所を奪われ、2万数千年前に絶滅に至ったと考えられています。以前は両者が交流した証は見つかっていませんでしたが、近年のミトコンドリアDNAの調査から、ホモ・サピエンスとホモ・ネアンデルターレンシスとの間には、交雑があったのではないかと研究されています。
さて話をクロマニョン人に戻しましょう。
ネアンデルタール人が旧人と称されるのに対し(原人とは違います)、クロマニョン人は日本語では、新人とされています。後期旧石器時代にヨーロッパに分布し、精密な石器や骨器等の道具を作り、犬を家畜として飼い、洞窟壁画や彫刻等も残しています。また死者を丁重に埋葬し、呪術的な事を行った痕跡も見つかっている事から、かなり高い文化を持っていた事が判ります。しかし狩猟採集生活を行い、農耕に移行することが無かった為、野牛やマンモスの減少・絶滅と共にクロマニョン人も姿を消したと考えられています。
ラスコーの壁画では、600を超える動物が描かれていますが、洞窟で発見された動物の骨の90%を占めるトナカイが1頭しか描かれていなかったり、当時食していたマンモスが1頭も描かれていなかったりと不思議な点もある他、高さ2mの所に描かれた鹿など、どの様に書かれたのか分からない作品も残っています(当時既に梯子を開発し使用していたと見られています)。また旧人の残した文化に芸術的要素が無いのに対し、クロマニョン人が残した壁画には色鮮やかに彩色がなされ、壁画以外にも細かな装飾がなされた彫刻など、そこには高い芸術性を感じ取る事が出来ます。
今回私が感動した物の1つに、勿論壁画もそうですが、大きさが28.9cmものサイズで厚みが0.9cmの薄さの『大型月桂樹葉形尖頭器』という石器があります。その大きさにも形の美しさにも、つい見とれて仕舞う程でした。
また暗い洞窟内で動物の油に火を灯して持ち歩いたランプや(ランプはクロマニョン人の作った物が現在最古とされています)、美しく装飾された投槍器など、見応えは十分でした。考古学にご興味のお有りの方は是非(当日券一般1600円)。
それから、観終わった後そのまま出口に向かってしまうと気付かないかも知れませんが、帰り道の途中、第2展示場の案内を是非見つけて下さい。第2展示場では「クロマニョン人が生存していた時代『日本』ではどうだったのか?」という特集が組まれていました。縄文人・縄文文化以前の日本の様子を知る上で、大変勉強になる展示でした。
しかし気を付けて頂きたいのは展示場に隣接されているギフトショップです。私はフランス滞在時よく使っていた文房具がお気に入りだった事もあり、ついついアレコレと買ってしまい、金額がエライ事になってしまいました(笑)。

キッチーより

追記。
昼食を取りに上野から日比谷線で東銀座に行き、歌舞伎座の裏にあるフレンチレストラン『銀座ル・コチア』さんへお邪魔しました。
お目当ては、ランチのみ提供されるトリュフヌードル(1800円)です。麺はラーメン用の小麦粉とパスタ用のセモリナ粉をオリーブオイルで合わせたもので、スープはフレンチの技法で取った鶏がらスープ(所謂フォン・ド・ヴォライユ)。これに沢山の黒トリュフが乗っかって、魅惑的に香りが立ち昇ります。更にサラダとパンと、途中ラーメンを洋風に変える為の生クリームも付いてきました。
大変美味しく頂けました。ごちそうさまでした。

追記2。
トランプ次期大統領が選挙戦の時に、日本の駐留アメリカ軍の経費をもっと負担するように求めていましたが、日本は米国の同盟国27ヵ国中、日本以外の26ヵ国の負担している金額全てを合わせた額よりも多くの金額を負担しています。駐留費の日本の負担割合は74.5%で断トツの高さです。
正直これ以上の滞在費の増額は、私は望みません(今年度は約3600億円/『思いやり予算(米兵の住宅費や水光熱費)』を含む)。条件を飲めないなら「米軍を撤退させる」と言うのであれば、私は「出来るものならどうぞご自由に」と思ってしまいます。そして浮いた分の予算で日本の防衛費の増額をすべきだと思います。現稲田防衛大臣が以前民主党政権時、『子ども手当』よりその予算を「防衛費に充てるべきだ」と発言し、今国会で非難を浴びていましたが、私は勿論『子ども手当』も重要だと思いますし『高校無償化』もあったらいいと思ってますが、やはり先ず何より国防の事を優先させる姿勢も理解できます。
今後の中国の台頭と北朝鮮の核・ミサイル危機を考えると、日本ももう少し戦力のUPがあっても良いのではないでしょうか。
まぁ何か起きた時に、お金さえ払っておけば日本人の代わりに米兵が命を懸けてくれるというのであれば、それはそれでいいですが、これはあまり現実的ではないでしょう。日本人が死なずに米国人だけが命を落とすという事は絶対にありません。

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