キッチーkobayasiの本当に大事じゃない話

ひょんな事から飲食の世界に飛び込み、今も料理人を続けています。

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記念すべき? 100件目の記事は’16ノーベル物理学賞について

   

どうもキッチーです。

今年の物理学賞はもしかしたら米国の重力波観測装置LIGOが今年2月に直接観測した重力波のチームが受賞するかも知れないと思ってましたが、同じ米国のチームでも違う内容でしたね。これで今年始動の日本のKAGRAのチームにも重力波での受賞の可能性が残りました。重力波に関しては過去の記事を参照して下さい(2016/02/142016/02/25)。

えーこれはルールではないのですが、ノーベル物理学賞は物理の中でも主に3分野に分かれています。それは物質の物理的性質を見る『物性』・宇宙(この世界の空間)の物理的ことわりを研究する『宇宙』・物質の極小の世界を解明する『素粒子』の3つです。ここ数年『宇宙』の次は『物性』、『素粒子』の次も『物性』の分野が受賞してました。
そして昨年の物理学賞は『素粒子』分野の『ニュートリノ振動』でした。だからと言う訳ではないのでしょうが、今年は『物性』の分野が受賞しました。

今年の物理学賞は「物質のトポロジカル相とトポロジカル相転移の理論的発見」とされました。受賞したのは米ワシントン大のサウレス名誉教授・米プリンストン大のホールデン教授・米ブラウン大のコスタリッツ教授です。
トポロジーと言うのは数学の1分野で、20世紀に『最早微分幾何学は古い』とされ、これからは『位相幾何学の時代だ』と研究されていた分野です。位相幾何学について説明するのは難しいのですが、数学の7大問題の1つ『ポアンカレ予想』が分り易いかも知れません。ポアンカレ予想とは、この宇宙が球体なのか?ドーナツ型なのか?それともまた別の形なのかという、幾何学の問題です。しかし21世紀になってこのポアンカレ予想は、位相幾何学ではなくロシアのペレリマン博士によって、微分幾何学に物理法則も取り入れて解明されました。詳しくはNHKの特集番組が分り易くて面白いです。

今回の受賞内容は正直私は全くの専門外なので、科学雑誌に内容が紹介されるまで詳しい事は解らないのですが、一応簡単に概要を書いておきます。
低温で物質の電気抵抗がゼロになる『低温超電導』や(以前は極低温でないと起らないとされていた現象です)、HDDの容量を格段に上げた巨大磁気抵抗効果を生み出す『磁性薄膜』の特殊な振る舞い等を、数学のトポロジーを使って説明している様です。専門的に書くと『自発的対称性の破れ(NHK)』が無い相転移がトポロジカル転移らしいです。その原理を解明したのが前述の3名でした。
将来的には現在のコンピューターとは比較にならない計算速度の『量子コンピューター』の開発に一役買う事が期待されています。

ちょっとまだ私も詳しい情報には触れてないので、今書ける限界はこの程度ですが、またもっとちゃんとした内容で書くかも知れませんし、書かないかも知れません。
兎に角科学雑誌を読む時間がなくて、家にまだ読んでない『Newton』と『日経サイエンス』が10冊以上溜まってしまいました。どうかご容赦下さい。

キッチーより

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