キッチーkobayasiの本当に大事じゃない話

ひょんな事から飲食の世界に飛び込み、今も料理人を続けています。

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靖国神社奉納『夜桜能』を観に行った

   

どうもキッチーです。

昨夜靖国神社の能楽堂で行われていた、夜桜能と言う薪能を観て参りました。
4日5日6日と3夜連続で開催され、私は最終日の3日目のチケットを手に入れました。幸い天気も良く、肝心の桜もまだ充分楽しめました。

開演時間になると照明が消され、神前から移した神火を4人に分け、松明に火をつける『火入れ式』です。ここでこの役の1人に猪瀬直樹氏が来ていたのですが、前東京都知事と紹介されてたのに悪意を感じました(笑)。
今では舞台に照明もマイクもスピーカーもありますが、電気の無い時代は本当に薪の明かりで地声でやってた訳で、相当幻想的だったと思います。
演目は先ず舞囃子に『融(とおる)』。
えー、正直これはよく解りませんでした。
次に狂言で和泉流の『苞山伏(つとやまぶし)』。狂言とは今の言葉で言うコントみたいなもので、演者は大変コミカルに役を演じます。
苞とは藁巻き納豆の様に藁で何かの食料を包んだ状態の物の事で、山人が鎌と苞を持って山で昼寝をしていると、後から来た男(主役)に苞の食事を盗まれてしまいます。それに気付いた山人が男を責立てると、男は近くで寝ていた山伏のせいにしようとします。しかし山伏の念力で炙り出された真犯人は…。というお話です。
能では主人公をシテと言いますが、この狂言のシテを務めたのは、和泉流の狂言師で人間国宝の野村万作氏でした。非常に表情豊かで面白い舞が見れました。
そして最後に能の宝生流『鉄輪(かなわ)』です。最初に狂言方の野村萬斎氏が神官の役として登場。その後旦那に2股掛けられた女の役が、能面を付けて貴船神社に神託を受ける為舞を舞います。一方妻を捨てた夫の方は毎日夢見が悪く、陰陽師の安倍晴明に相談します。すると頭に鉄輪(五徳の様な物)を乗せ松明を焚いて鬼女と化した元妻が現れて…。という話です。
鬼の能面を付けて、風に流された桜吹雪の降る能舞台上で舞われる怨念の舞。中々雰囲気があって楽しめました。

夜桜能は毎年案内が来ますが、今年はチケットを取って正解でした。
天候も桜も演目も演者も文句無しでした。靖国神社の桜はいつ見ても良いものですね。

キッチーより

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